物流会社の教科書28

日本物流開発の教科書

 N在庫管理フロー(棚卸結果確認) − 1. 棚卸結果の確認ポイント  

   在庫管理フロー.jpg           

  フロー図、赤枠部分がこのフローの中で最も重要とされている事項です。

  即ち、キーポイント、またの名をキーコントロールと呼びます。

 

 

 

 

 

 

●実地棚卸のフローについて

入庫物品のうち、保返移廃で保存の判断になったものは、在庫として社内に置かれています。

在庫品は顧客ごと企画ごとに仕分けされ、棚割り表にもとづいてラック等に収納されています。

ラック等にある在庫が、実際に在庫データベースの数値のとおりに存在するかどうかを

確認すること、つまり実数と理論値を付け合わせることを、「棚卸」といいます。

当社では基本的に月に1回程度、実地での棚卸を行っています。

それ以外の棚卸はケースバイケースでタイミング等は契約内容によって異なり、

顧客自らが当社にお越しになって自ら棚卸を行うこともあります。

在庫管理の正確性は「物流会社の肝」であり、実数と理論値に差異があってはいけません。

当社は業界でのこの正確性を高く評価されています。チェックポイント.jpg

顧客価値の追求のために、

棚卸結果の確認はしっかり進める必要があるのです。

 

●棚卸結果の確認ポイント

棚卸方法としては、メモを取りながら進めて

表に落とし確認する方法、理論値表に直接記入する方法、

バーコードリーダーを利用する方法などがあり、

業務や保存状態に適した方法を選択しています。

基本的に正しく出庫がされていれば、実数と理論値は一致します。

しかし物流業務に、「イレギュラー」はつきものです。

例えば「顧客が自ら在庫の1つをサンプルとして持っていき、

それを担当者が在庫データベースに反映していない」など、様々なイレギュラーがありえます。

棚卸結果の確認において最も問題なのは、「合っているだろう」という先入観に立つことです。

実際棚卸自体が生み出す利益は、それほど大きくありません。

しかしその作業は顧客のためであると同時に、自己防衛の目的もあるのです。

実数と理論値のギャップが見つけられれば、原因究明と対策を早く打つことができますので、

的確に取り組んでください。 

 

●棚卸結果の顧客への報告について

顧客に報告するのは実地棚卸の結果はもちろん、その結果と理論値の照合結果、

そしてそこに相違があった際の理由・対応・対策です。契約内容の取り決めにもよりますが、

EC事業者様は少ない個数の出庫が多々あるため適正在庫の意識が強く、

報告の精度がより高く求められます。

その価値は当社としても顧客にアピールしたいポイントとなりますので、

正確かつタイムリーな報告をお願いします。