検証!日本物流開発

先般、当社を視察された方のレポートを公開させて頂きます。

客観的かつ大変的を得たレポートとなっておりますので、当社にご興味のある方必見です!

 

1.日本物流開発での物流加工の実際

 

日本物流開発(以後JLD)では、大きく分けて3つの荷主のタイプがあります。

・インターネット販売(以後EC)系

・印刷会社系

・その他となっております。

まずEC系の基本的な作業の流れは(荷主により手順の違うものもありますが)

おおむね以下のようになっています。

 

@ 商品マスターを基にした入庫作業。

まず、荷主側が保有している商品マスターを受け取り

(ほとんどがJLDと荷主側のシステムが接続されているため常時受け取り可能)

それをもとに路線便等で複数の仕入先より複数回、

直接JLDに送られてくる荷物を仕分、入庫処理を行います。

EC系は新規の取扱商品が多く、商品マスターは常に更新されるため、

荷主によつては1日に数回のマスターの確認が必要です。

また、アイテム数の多い商品についてはバーコード発行までできるシステムを使い、

JLD独自の商品番号をつけた上でバーコード管理している商品もあります。

 

A エンドユーザーからの注文に対する在庫の引き当て

在庫が確定した後、各荷主ごとのエンドユーザーからの注文をシステム

に取り込み、(荷主によつて楽天・ヤフーショッピング等のシステムから

直接取り込む方法、また荷主からExcelデータで送られてくるものもある)

その注文と在庫とを引き当て当日の出荷を確定させます

 

B ピッキングリスト、配送伝票、梱包材等の準備

確定させた出荷データを元にシステムからトータルピッキングリスト、

個別ピッキングリスト、配送伝票をプリントアウトします。配送に関しては

佐川さんがメイン、他はヤマトさん、西濃さん、日本郵便さん等です。

佐川さんに関しては配送システム(e―飛伝)用の専用パソコンがあり

(ネットにはつながっていない)、他社はネット経由での伝票作成となります。

また、この時点で荷主に送る出荷リストに問い合わせ番号を入力します。

梱包材に関しては、数種類のサイズのダンボールを時間のあいた時などに

こまめに作り置きをしているため、すぐに梱包できるよい腕着状態になっています。

 

C トータルピッキング

トータルピッキングリストに基づき、はじめに当日出荷するものを棚、ネス等から

作業場の一箇所に集めます。

出荷の量によつて他の部署に応援要請を出すこともあります。

 

D ピッキング、梱包、出荷

その後個別ピッキングリストに基づき、荷物に見合うダンボールに荷物、

ピッキングリスト、納品書、配送伝票を入れていきます。 (ピッキングリストはいれません)

次にバーコードリーダーを使い、チェックしていきます。

この際、それぞれに対応するバーコードも同時に印刷され、

商品、ピッキングリスト、納品書、配送伝票それぞれのバーコードを読み取り、

すべてが一致した時点で梱包し、配送伝票を貼り付けるようになっています。

また、実際にピッキングする社員とバーコードリーダーで読み取る社員は

必ず別々に担当することにより、出荷ミスを防いでいます。

また出荷時には出荷個数と各運送会社の受付個数とを照合し未出荷を防いでいます。

 

EEC系の特徴

入荷、出荷個数のばらつきが大きく、予測ができません。(ある程度予想しています)

ほとんどが仕入先・問屋等から直接荷物が入ってくるため、事前には物量数がわかりません。

また出荷に関してもほとんどが当日午後にならないとわからないため

人員の配置が難しいと思われます。

たとえば取引先の一例では、私の研修期間中、

出荷個数で最小が約200個、最大が約800個と大きな開きがあります。

また、荷主側の都合で商品マスターの更新頻度の違いにより、

倉庫に荷物はあるが、在庫として登録できない商品もあります。

システムも各社に個別対応しており、また荷主側に独自のシステムがすでにあり、

それに接続してほしいとの要望もあるため、SE等プログラミングの熟練者が

必要なケースが多々あります。

 

次に印刷会社系の手順ですが、上記のEC系に比べて作業は複雑ではありません。

(非常に複雑な作業もあります。)

@ 入庫

入庫に関してはロット数が少なく商品数(枚数)カミが多いため、

ほぼすべて目視による入庫数の確認、また在庫の確認も同様です。

 

A ピッキング、出荷

まず当日出荷する数量を1箇所に固めます。

またピッキングリストの代わりに員数表を使っています。

たとえば1梱包につき100枚入りであれば、 100の整数倍のものはそのまま出荷し、

100枚以下のもののみを合計し、総数のうち梱包を崩さなければないものを計算し、

一度梱包を解かなければならない数を確定した上で作業を開始しています。

また梱包時に商品名と何部は入っているかのラベルも印刷し、ダンボールに貼付しています。

その他ではEC系と印刷系を合わせたものがあります。

たとえば商品とパンフレットを複数枚同梱して発送、というケースがあります。

その場合、基本的にはEC系と同様の作業となりますが、

パンフレットをいくつかセット組みにし、それぞれに番号を割り当て、

ピッキングリストに印刷されるようにしています。

またJLD土浦営業所では花の加工を始めていました。

最近話題のプリザーブドフラワーの製造から出庫までを請け負っています。

生花を薬剤に漬け、それを一本ずつアレンジしていき、

配送用の専用箱にて梱包するというものです。

 

2、日本物流開発における物流加工の特徴

 

現場でのJLDの特徴は以下のとおりです。

・作業効率が極めて高い

一緒に作業をしている中ではじめに感じたことはきわめて作業効率が高いことです。

社員一人一人がそれぞれの荷主の作業をほぼ理解しており、

就業時間中はほとんど無駄な時間がありません。

それぞれ受け持ちの作業は決まっていますが、

少しでも空いた時間があれば他の部署のフォローに入り、

そのフォローも無言で作業ラインに自然に入つています。

また一連の作業を常に確認しながら作業を行い、

ボトルネックがあればそこに自然に集まり、それが解消されれば元に戻つています。

誰が入つても誰が抜けても作業ラインは乱れず、また常に効率的に運用されており、

個人的にはちょっとした驚きでした。

 

・汎用性のあるシステム

システムは主にMicrosoft Accessを利用しており、非常にシンプルになっています。

またすべて自社で開発しているため荷主のシステムに

柔軟に合わせることができるようになっています。

さらに常駐のSEが社内にいるため、現場での変更もほとんどその場でできるとのことです。

また利用している社員から見ても、ほとんどの入力で自身が数字、文字等を

入力することがないため、(入庫処理時の入力程度)間違いも起こりにくく、

小さなミスをなくす意味でも非常に有効であると思われます。

以上のように物流加工を行うにあたり、高い生産性は必須であると思われます。

それは人的なものはもちろん、それを補佐するシステムも重視すべきです。

とくにこれから成長していくと思われるECの分野においては、

日々の取り扱い個数が大幅に上下する可能性が高く、

ここにうまく対応できれば、他の業務はほぼすべてこなせるようになると思います。

以上、 

2009年7月10日 Y・K

(青字は当社にて加筆致しました。)